紺’s blog

星の瞬きがまぶしすぎて。

語るには浅し。

戸塚祥太出演、映画「日本のいちばん長い日」をやっと見てきたのでとりあえず記しておこう。

え?ファウストの感想?あまりにまとまらないから~ねっ。最終的に三回観劇したことをここにお知らせ致します。ちなみにディープ山崎ほどではないですが微妙にオフィスト様ロスです。あと、ヘレネ様ロス。

さて、事前情報が全くない状態で突発的に映画館へ向かいチケットを求めた公開二日目。いつもは座席に余裕がある映画館なのだが夏休み効果というのは偉大で人だらけ。ま、戦争物だし若い子には…と甘くみていたらほぼ満員、まさかの前から四列目というコンサートなら最高だが映画には微妙な座席になってしまった。いいの、大画面で戸塚祥太を感じるわ…!ととりあえず意気込みながら本編開始を待った。

終戦を聖断するという日本にとって、天皇にとって、そして軍隊にとって長い一日を題材にしたこの映画。始まってすぐ、私の足りない頭では昔言葉がわからなすぎて展開に追い付かない追い付かない。ニュアンスで頭に取り込むのは非常に労力を使い開始早々へこたれる。さらにとっつーがどのあたりから出てくるのかわからないため一瞬たりとも気が抜けずとりあえず松坂桃李くん出てきたら血眼。多分、隣りに座っていたおじ様には松坂桃李ファンだと思われたに違いない。好きだけどね、シンケンジャー

で、問題のとっつー。急に出てきたもんだからガタッとしてしまった。しゃ、しゃべったー!台詞これだけだったらどーしよー!と要らぬ心配をする脳内。勉強不足なもんで原作で藤井政美がどのような人物なのか全く知らないのだが、後に桃李くん演じる畑中(陸軍のため世に反乱を起こす役)に付いていくため恐らくは若く血気盛んなタイプなのだろう。途中銃を握っていたし。畑中とは言葉を交わすシーンはあまり(いや、全く?)無いため最後放送局に乗り込むシーンではなぜ藤井を連れていったのかいまいち理解出来なかった。直前に全員に止められていたため、彼しか来てくれなかったのか…?逆に藤井が畑中を最後まで見放さない何かがあったとしたらもう少し明確にしてほしかった気がしなくもない。が、メインではないため削る部分だったのだろう。

私はこの映画に戸塚祥太が出演することが発表された時、最後どう死んでいくのかを一番想像した。やはり戦争物には切り離せない、死。終戦がメインとはいえ反乱を起こす一味ということは、そういうことだとばかり思っていた。が、結果的に藤井は死なない。畑中を見捨て立ち去っていくのが彼のラストシーン。正直誰よりも格好が良い終わりだった。あのあと藤井がどうしたのかはわからないが壊れたようにマイクへ向かう畑中への眼差しは陸軍の終わりを悟ったなんとも言えないものだった。あの後での狂気に満ちた表情の畑中の死は恐ろしく、執念深く、格好が良いとは言えないたくさんの感情を抱くものだった。だからあのシーンのあの表情のために戸塚祥太は坊主になった。これであの時期の私に良いものが見れたからその髪型を許してあげてと言ってやれる。良かった。

エンドロールを見ながら、この映画に戸塚祥太が選ばれた嬉しさを噛みしめ、そしてどんなときでも(A.B.C-Z)の表記を外さないジャニーズにちょっと笑った。この撮影で得たものが広島に原爆を落とす日に繋がったのだろう。私の愛すべきディープ山崎を形成してくれた藤井政美ありがとう。


さて、サマパラには行けるか怪しい私だが、明日縁あってふぉ~ゆ~主演舞台、壊れた恋の羅針盤を観に行く。楽しみだけど、ちょっと怖い。また、明日。